Simplicityを開発したわいひらさんが、新しくWordPressの無料テーマ「Cocoon(コクーン)」を作られたようなので、紹介したいと思います。
「Cocoon(コクーン)」とは
Cocoon(コクーン)のダウンロード
特徴等はこちらに書いてあります。
Simplicityよりよいなと思う点は
- ページ高速化機能搭載(テーマ機能だけでPageSpeed Insights90点後半が取れる)
- 個別にカテゴリページを編集可能
- 独自の目次機能
- アドセンスタグの一元管理
- ランキング表示機能
- 人気記事一覧表示
あたりでしょうか。
もっと違いがあるかもしれませんが、Simplicityで使っていない機能もけっこうあるので、ざっくりとした違いではありますが、ここら辺の機能が気になりました!
Simplicityからの乗換えの注意点
Cocoon(コクーン)に限らず、テーマを引っ越しする際に気をつけなければいけない点がいくつかあります。
ウィジェット
Simplicityのウィジェットに、アドセンスの広告やバナーやカテゴリーやアーカイブなど色々考えていれていると思いますが、テーマがかわると、入れなおしです。
なぜならウィジェットの設定がテーマごとに違うからです。
とはいえどっかしらのウィジェットには入っているとは思います。たぶん使用停止中のウィジェットに行ってる場合が多いかなと思います。
ただ結局移したりするとしたら、やっぱりそれは入れなおしと変わらないと思います。
テーマのカスタマイズ設定
Simplicityの独自設定でいろいろ設定していたことは、当然ながらCocoon(コクーン)には引き継がれません。
copyrightの表記方法とか、細かにSimplicityでいろいろできていたことは、たいていはCocoon(コクーン)でもできますが、Cocoon(コクーン)の設定から1つずつ確認しながら再設定の必要があります。
SEO設定は引き継げるようになりました
「all in one seo pack」を使わず、SimplicityのSEO設定を使っている人も多いと思います。
こちらの設定は、機能が追加され、引き継げるようになりました。
「Cocoon設定」より、「その他」タブから「Simplicityから投稿設定を引き継ぐ」を有効にして設定を保存すれば可能になります。
ちなみに当たり前ですが、SEO設定は独自機能なので基本的には他のテーマに変えた場合は「all in one seo pack」などを入れる必要があります。
個人的には「all in one seo pack」はあまり入れたくないので、テーマ独自でSEO設定ができるのはありがたいです。
その代わり、Simplicityやコクーンから別のテーマにしたい場合は、他テーマで独自の設定があればそちらに入れなおす必要がありますし、なければプラグインなどを入れる必要があるので、テーマを変えたい場合は色々めんどくさいことが起きることは知っておいたほうがよいと思います。
あとそういう事態も想定して「all in one seo pack」を使い、テーマ独自のSEO設定は使わないという手もあると思います。
プラグイン
Simplicityで使っていたプラグインが必ずしもCocoon(コクーン)で使えるとは限りません。
今回目次機能と人気記事一覧が実装されているので、たいていの人が使っているプラグイン「WordPress Popular Posts」や「Table of Contents Plus」はテーマに実装されているのでいらなくなります。プラグインで対応しないでよいものはプラグインを削除するという対応が必要になると思います。
サムネイル非表示の場合のサイト設定
サムネイルが無い場合の表示設定機能が実装されました。
サムネイルを使っていない場合、no-images画像がリストにずらずらと並ぶのは、う~んと思う方もいると思います。
simplicityではサムネイル無しの表示ができましたし、そういった要望が寄せられたようで、早々に実装してくださったようです。
バージョンアップの最新はGitHubです
Cocoonのバージョンアップは、以下3段階になっています。
- GitHubにて先行最新版を公開
- 当サイトにてバージョンアップ記事とともに最新版をアップ
- 様子を見て問題ないようであれば自動更新を有効
こちらに詳しく書いてあります。
不具合等修正した最新はGitHubで公開され、確認が済むとサイトのほうで最新版がダウンロードでき、そのあとに自動更新に反映される仕組みです。なので、フォーラム等で不具合報告の修正がされた最新ものはGitHubになります。
ただ普通の人はサイトのダウンロードが最新になるのを待つ感じでよいかと思いますね。
自動更新ができないという報告や質問がけっこうあるそうですが、確かに0.4.7.1あたりだと自動更新ができず、0.4.5あたりだと0.4.9への自動更新の表示が出ました。
ただそもそも現在はテスト版です。古い下位バージョンでうまいこといかない場合は、手動でFTPよりアップすればよいかと思います。
とりえあず自分が検証した事実を述べると
0.4.7.1→自動更新の表示は出ず
0.4.5あたり→自動更新表示が出る
ちなみに0.4.5あたりですと、cocoom-masterではなくcocoon-0.4.5等フォルダを違うものにするとテーマの削除がエラーになりできないという事象もあります。この場合はFTPから削除しましょう。
AMP対応
Simplicity同様AMP対応があります。
ただフォーラムで、AMPにしたら遅いという報告があるようです。
これについては、確かにコクーンのサイトのトップも表示が遅かったりします。とはいえ他のサイト様のAMPページを表示した場合もそこそこクルクルしてからの表示です。
なので、cocoonのテーマ自体にはとくに問題はないように思えます。
同時刻、同じスマホからページをいくつか検索して表示させてみたところ、simplicityも寝ログもコクーンを使ってみましたという方のサイトも、食ログなどなど表示させても一瞬で表示されるようなサイトはありませんでした。若干時間が違えどもクルクル時間があります。
当然ページ量もあるので全く同じ時間クルクルするわけではありませんが。
個人的な体感レベルですが、AMPページは爆速表示されますよとは全く思えません。
googleにキャッシュされているAMPページより普通のページをモバイルで表示させたほうが速く表示されることのほうが多いです。
結局AMPの速度を最大限享受するにはサイト側の工夫等も必要ではと感じますし、そもそも軽いページは逆転現象といいますか、通常のページのほうが速く感じる場合が多いのかなと思います。
ものすごく重いページをAMP対応させようとする場合、仕様が制限されるので色々な部分がスリム化すると思います。
とすれば、AMPページのほうが速く表示されるように感じると思います。
しかしながらそもそもスリムなページの場合、通常は一瞬で表示されるのに、AMPページになると、表示させるためにGoogleの検索結果をクリックしてから、CDNにキャッシュされたデータの応答を返すタイミングが、通常ページを表示させるより遅いという場合も当然あると思います。
色々なところでAMPは速いという風に書かれていますし、自分自身もAMPにすれば速いんだと勝手なイメージがありましたので、通常ページより遅いのはテーマに問題があるのでは?と思ってしまう方がいるのも当然だと思います。
もちろんテーマに問題があるかもしれないということは否定できませんし、ソース部分で多少何か修正を加えた場合に0.5秒くらい速度があがることもあるかもしれません。
なかなか検証は難しいと思いますが、AMP化をページごとに制御できるので、極端に重いページはAMPから外すというのは対策になると思います。
おわりに
「知りたいねっと」でもやっと「Cocoon(コクーン)」にテーマを変えてみました。
SimplicityからCocoon(コクーン)に変えたいけれど、現状のデザインはそのままにしたいという人もいると思います。内部構造だけ新しくして、外観はそのままに!と。
その場合、当然細かに直しが必要になると思いますので、そのうち少しずつ修正方法を記事にできればと思います。
Cocoon(コクーン)とSimplicityとどちらがおすすめか?は、もし新規にサイトを立ち上げたい人は、Cocoon(コクーン)がおすすめです。今のネットの流れに即した機能が色々含まれていますので。
SimplicityからCocoon(コクーン)に乗り換えを検討している場合、もしある程度の知識が無いなら、色々な人のカスタマイズ方法が出揃った後に乗り換えるのがよいかと思います。
「Cocoon(コクーン)」に変えようと思った場合、投稿者を非表示させたい場合があると思います。
その方法については下記に書いてみましたので、よかったら参考にしてみてください。
ヘッダーのロゴを左寄せにしたい場合はこちらを参考にしてみてください。
ヘッダーのグローバルナビの余白を調整したい場合はこちらを参考にしてみてください。
「Simplicity」から「Cocoon(コクーン)」に変更した際に、Google AdSense(アドセンス)を再設定しようとしたら403エラーになった場合に確認したいことをこちらに書いてみました。
https://shiritai.net/theme-adsense-403/
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